私のからだが教えてくれたこと

日々の気付きや暮らしの手仕事のこと

どうしようもなく体がしんどい時は

note記事(2021/5/15)より転載

*****

今まで何度も何度も「もう無理」と思うような、どうにもならない体のしんどさに襲われてきた。寝返りをうつこともダルく、まばたきすら億劫で、なす術がない。

自分はこれからどうなってしまうのか?という恐怖を感じたりもする。

それはいつも特別な理由はなく、急にやってくる。

何か思い当たる理由が有ればコントロールも出来るのに、悪くなる理由も良くなる理由も、今のところわからないままだ。

何度もそんなしんどさを経験して、ようやく自分なりに上手く付き合う方法を見つけられた。

 

ただ、力を抜いてしんどさに身を委ねる。それだけだ。

そうすると、不思議と私の意識だけがこの世界に拡がっているような感覚になって、心と体は切り離されたようになる。

痛みやだるさは確かにそこにあるのに、何故かそれをただ落ち着いて感じていられるようになる。

自分が握りしめていたものを何もかも手放して、大きな何かに自分の全てを委ねてしまう。

苦しみから解放されて穏やかになれる瞬間。

例え体の痛みやだるさは変わらなくても、心の置き所が変わると、こんなにも苦しみが減るんだと、それは自分にとって新しい発見だった。

 

発病して間もない頃は、痛みやだるさに抵抗していた。

「嫌だ」「早く収まって欲しい」それだけを思いながらじっと耐えていた。

とても苦しい時間だった。

でも、全身をただしんどさのままに抵抗せずに委ねるということをしてみて、「苦しみがピークに達すると解放が訪れるんだ」と知った。

それからは、変な言い方だけど、しんどい時も安心して苦しむようになった。

苦しい時はなるべく早くこの境地に入れるよう、努めている。