私のからだが教えてくれたこと

日々の気付きや暮らしの手仕事のこと

栄養療法について

私が経験した栄養療法について書いてみる。

 

これと言った治療法が無いまま、2020年になっても日々痛む体をなだめながら過ごしていた。

そんな中、栄養療法というワードが心に引っかかるようになった。

鉄とタンパク質で健康になれる説(?)で有名な先生の本を読み、思い切って栄養療法を標榜しているクリニックに行ってみた。

藁にもすがる思いだった。

高額な血液検査をし、高額なサプリメントを提案された。無理矢理買わされたのではないけど、ここまで来たら買うしかない。

結果、何も変わらなかった。

栄養療法というものは、そんなに単純なものではないと学んだ。

が、人間は食べたものから出来ている以上、栄養をバランスさせることはきっと大切なんだろう、何かの突破口になるかもしれない、という思いがずっと頭から離れずにいた。

 

12月、いよいよ体調が悪化してどうにもならなくなった私は、再び栄養療法にトライしてみたくなった。

遺伝子栄養療法というものだ。

主に自閉症の治療を目的とした回復プログラムだが、他の様々な(神経)炎症性の疾患に応用できるとされている。

「自然な解毒である体のメチレーション機能を回復させることで不調の改善を促す」という説明に、「これで根本的な解決に近づけるかもしれない!」と心が踊った。

ただ、今まで体に良かれと思って食べていた物が真っ向から否定されていたりもして、初めは少し戸惑った。

それに、私がそれまで知っていた栄養療法と違いとても複雑なものだったので、なかなか理論を理解するのが難しかったけれど、少しづつ学んでいくと、なるほどと納得できることも多かった。

何より、人の体には個人差があることを前提とし(当たり前だけど)、血液検査だけでない詳細なバイオロジカル検査や遺伝子検査を行った上で個々に必要なサプリメントを選定すること、メガドーズでのサプリメント摂取は否定していることが私の気持ちにマッチした。

ただ、実践にはかなりのお金がかかることがネックだった。

無職の私には大きな賭けのように思えて、しばらく二の足を踏んでいた。

でも、あまりにも体がしんどかったし、他に何も方法が思い浮かばないし、ちょうど遺伝子栄養療法のカウンセラーさんが割引キャンペーンをして下さっていたこともあり、「これは後押しに違いない!」と思い、思い切ってやってみることにした。

 

で、結果的に、私には合わなかった。

検査結果に基づいて提案される大量のサプリメントが、私の体では消化しきれなかったのだ。(本心では大量のサプリを飲みたくはなかったから、当然の結果と言えるかもしれない)

 

合わなかった、と言うと、カウンセラーさんは、「ちゃんとやりきっていないからだ、理論的には効果があるはずだ」と反論するだろうけど。(これはどの治療者も同じ。自分のやっていることを信じているし自信を持っているから仕方がない。)

 

わずかな希望にすがって、体がしんどい中、たくさんの労力とお金を費やしたので、虚しさが無いと言ったら嘘になる。

でも、自分にとって大切な学びがあった。

 

【お金の使い方】

→子供の頃からお金に対する変な執着や思い込みが昔からあり、それが嫌でずっと心に引っかかっていた。

それが、自分の価値を感じるものに対して気持ちよくお金を使えるようになってきた。以前はお金を払う時、「減った」や「もったいない」という気持ちを強く感じていたけど、今では「減っていない(お金→物や事に姿が変わっただけ)」し、しかも「必要な物や事に交換できてありがたいなー」と感謝の気持ちも湧くようになった。

そして、金額の過多にはあまり左右されず、自分がそれに本当に価値を感じるか?ということを軸にお金を使えるようになった。

これは私にとって結構大きな変化だ。

 

【意識の使い方】

→自分の意識の焦点をどこに合わせるかで、しんどさの体感が違ってくると実感した。

引き寄せの法則とかスピリチュアル系の話でまさにそういうことが言われているけど、「なるほどこういうことかー」と、腑に落ちた。

 

これらはカウンセラーさんと何度もやり取りをする中で、自分の中で少しづつ消化されていったことだ。

単に栄養の知識だけでない大きな学びを得られたこと、カウンセラーさんには感謝している。

だから、治癒に繋がらなかった栄養療法の経験も、それはそれで良かったな、と思っている。

新しい知識を得るという刺激、海外とのやり取り、関わってくれた人達の優しさetc.,全て良い思い出だ。

何より、一見失敗の経験を失敗と捉えずに前向き・もしくはニュートラルに捉える、そういうことが自然と出来るようになってきていることが一番の良かったことかな、と思う。

 

また、この遺伝子栄養療法で救われる人が一人でも多くいるように願っている。